腸内細菌叢と歯周病
2024年02月4日
皆さん、こんにちは♪
2月に入り寒さも一段と厳しくなって参りました。
この時期はインフルエンザやコロナに加えノロウィルスや胃腸炎の流行時期となります。
今や口腔内細菌は色々な病気の引き金になる事が分かってきていますが、今日は「歯周病が体にどう悪さをするのか」また「腸内細菌叢と歯周病の関係性」について投稿したいと思います。
【歯周病が体にどう悪さをするのか】
歯周病は初期では自覚症状が出にくく、進行すると歯を支える骨が無くなり歯が抜けてしまう病気です。
従来の考え方として、
①歯周病菌そのものが悪さをする
②炎症によって生み出された物質が悪さをする
と考えられてきましたが最近、新しく注目されている考えとして
③歯周病菌が腸に入って悪さをする
…でも、腸に行く前に胃を通過する際に強酸性である「胃酸」で菌は死んでしまうのでは⁈
それに腸には腸壁と言う厚い壁があって、細菌を入れ込まない様にできているのでは?
どうやら、上手く腸までたどり着いてしまった歯周病菌が腸内細菌叢を乱して、全身に悪影響を与えると言う考えです。
これは食事の内容が糖質、脂質の多い食事の人とそうでない人て比べると糖質、脂質が多い食事の人の方が肥満になりやすく、腸内細菌叢が乱れ歯周病が進行しやすくなると言うマウスの実験ですが、腸内細菌叢と肥満が注目されるようになったわけです。
腸内環境は「その人が持つ腸内のパターン」で謂わば、腸内細菌叢🟰免疫の7割は「腸管免疫」と言われおり、小学生頃にはその人の腸内環境が決まるとされ、よっぽどの事がない限りは腸内細菌叢は変わらない。でも、それを歯周病菌により乱される事で全身に悪影響を及ぼすと言う事なんだそうです。
【歯周病が関係する全身の病気】
◉脳血管疾患(脳卒中、脳梗塞、アルツハイマー型認知症)
◉冠動脈心疾患
◉動脈硬化
◉糖尿病
◉膵臓がん
◉非アルコール性脂肪製肝疾患
◉慢性腎疾患
◉関節リウマチ
◉骨粗鬆症
◉炎症性腸疾患
◉結腸、直腸がん
◉早産、低体重児出産
どれも命を脅かす、なりたくない恐ろしい病気ですね…。
今は健康なお口🟰腸内細菌叢を維持する
と言う事が大切ですね。
歯科検診と合わせて脂肪や糖質の多い食生活を改め元気に冬を乗り越えましょう!
nico 2022.1 参照