トゥースウェアって知ってる?
2024年2月25日
皆さん、おはようございます♪
2月も残り数日ですね。春は別れや旅立ちの季節…我が家も卒業を控えた子がおりますが、日々、卒業式へのカウントダウンと新学期の準備に追われています。
今日は「トゥースウェア」についてです!
このトゥースウェア…聞いたことありますか?
【トゥースウェアって何?】
虫歯ではない理由で歯が溶けたり、欠けたりあする事を言います。
主な原因は…4つ
⚫︎酸蝕症•••いわゆる「酸っぱいもの」が原因
柑橘類、炭酸飲料、スポーツ飲料水や逆流性食道炎 等
⚫︎咬耗•••歯と歯を噛み合わせによって起こる
歯ぎしり、食いしばり
⚫︎摩耗•••歯磨きをする力が強いために起こる
⚫︎くさび状欠損•••歯磨き、咬合力の強さが原因
で歯と歯肉の境目の歯が削れてしまう
虫歯の次に歯(硬組織)を失うとされているトゥースウェアと言われています。
主な治療法としては、「原因」を取り除くこと。
酸蝕症は食事の見直しや回数、逆流性食道炎は内科的治療を行うこと、摩耗については正しい歯磨き指導により緩和されますが、その他は中々難しいのが現実です。
歯の一部が欠けたり、歯と歯肉の境目がえぐれてしまいしみる、大きく見た目が変わってしまった等の場合は樹脂を詰めたり、場合によっては被せたりすることもありますが、そういった症状がない場合はそのまま治療をしない場合もあります。
しかし、「原因」が取り除けなければ繰り返してしまうのがトゥースウェアの悪いところ。
これ以上、欠けたり、すり減りを起こさないためにナイトガード(寝る時用マウスピース)を入れていく事が多いです。
寝る時に装着するので異物感はありますが、少しずつ慣れていきますので「最近、前歯が短くなった気がする」や「歯肉が痩せた❓根本が削られている感じがする」等、気になる事があれば是非、ご相談ください。
親知らずって抜いた方がいいの?
2024年2月16日
皆さん、おはようございます♪
昨日は春一番が吹いた関東でしたが、ぐんと春が近くなりました。だいぶ温かい日も増えてきましたね!
今日は親知らずについてです。
親知らずがあるけど、抜いたほうがいいんですか?とよく聞かれますが、実際、どんな親知らずだったら抜いたほうが良いのか。
今日はお伝えできたらと思います!
親知らずとは?!
永久歯の中で一番最後に生えてくる親知らず。だいたい18歳前後で萌出すると言われています。
現代人は柔らかい食事が多い為、顎が小さいと言われ、すべての人が親知らずがあるわけではありません。
抜いた方が良い親知らずは?!
⚫︎上手く磨けない
⚫︎定期的に親知らず周りが痛みや腫れる
⚫︎親知らずが原因で、手前の歯を虫歯にしてし. まう。または歯周病の根源となる 等々
では、反対に抜かなくて良い親知らずは?!
他の歯と同様、真っ直ぐ生えてくれれば良いのですが…そうもいかないのが親知らず。
基本的に悪さをしなければ抜く必要はありません。
しかし、少し歯の頭が見えてくれば当然、歯肉の中に細菌は入りこんでしまうので丁寧な歯磨きに加えて、歯科衛生士によるプロのクリーニングが必要です。
また親知らずを抜歯するかどうかはパノラマレントゲンと言う一枚で歯や顎の骨、副鼻腔炎等が見れるレントゲン写真で診断します。
特に下の親知らずは、近くに神経や大きな血管が通っているため、安全に抜歯をするために設備が整っていり専門医や大学病院での抜歯依頼をすることがあります。
親知らずを抜歯するなら若年者の方が骨柔らかいため抜きやすい、また何かの病気で常用薬を服用されていると抜くまでに時間がかかったり、抜くのが大変になってしまうこともあるので、体力があるうちに!が良いでしょう!
親知らずが生えてきた!や過去に親知らずを抜歯しま方が良いと言われた方は一度、検診がてら受診する事をオススメします!!
腸内細菌叢と歯周病
2024年2月4日
皆さん、こんにちは♪
2月に入り寒さも一段と厳しくなって参りました。
この時期はインフルエンザやコロナに加えノロウィルスや胃腸炎の流行時期となります。
今や口腔内細菌は色々な病気の引き金になる事が分かってきていますが、今日は「歯周病が体にどう悪さをするのか」また「腸内細菌叢と歯周病の関係性」について投稿したいと思います。
【歯周病が体にどう悪さをするのか】
歯周病は初期では自覚症状が出にくく、進行すると歯を支える骨が無くなり歯が抜けてしまう病気です。
従来の考え方として、
①歯周病菌そのものが悪さをする
②炎症によって生み出された物質が悪さをする
と考えられてきましたが最近、新しく注目されている考えとして
③歯周病菌が腸に入って悪さをする
…でも、腸に行く前に胃を通過する際に強酸性である「胃酸」で菌は死んでしまうのでは⁈
それに腸には腸壁と言う厚い壁があって、細菌を入れ込まない様にできているのでは?
どうやら、上手く腸までたどり着いてしまった歯周病菌が腸内細菌叢を乱して、全身に悪影響を与えると言う考えです。
これは食事の内容が糖質、脂質の多い食事の人とそうでない人て比べると糖質、脂質が多い食事の人の方が肥満になりやすく、腸内細菌叢が乱れ歯周病が進行しやすくなると言うマウスの実験ですが、腸内細菌叢と肥満が注目されるようになったわけです。
腸内環境は「その人が持つ腸内のパターン」で謂わば、腸内細菌叢🟰免疫の7割は「腸管免疫」と言われおり、小学生頃にはその人の腸内環境が決まるとされ、よっぽどの事がない限りは腸内細菌叢は変わらない。でも、それを歯周病菌により乱される事で全身に悪影響を及ぼすと言う事なんだそうです。
【歯周病が関係する全身の病気】
◉脳血管疾患(脳卒中、脳梗塞、アルツハイマー型認知症)
◉冠動脈心疾患
◉動脈硬化
◉糖尿病
◉膵臓がん
◉非アルコール性脂肪製肝疾患
◉慢性腎疾患
◉関節リウマチ
◉骨粗鬆症
◉炎症性腸疾患
◉結腸、直腸がん
◉早産、低体重児出産
どれも命を脅かす、なりたくない恐ろしい病気ですね…。
今は健康なお口🟰腸内細菌叢を維持する
と言う事が大切ですね。
歯科検診と合わせて脂肪や糖質の多い食生活を改め元気に冬を乗り越えましょう!
nico 2022.1 参照