国民の6人に1人が◯◯病??
2024年9月29日
皆さん、おはようございます。
ここ数日、朝晩はだいぶ涼しくなりましたね!
今日は糖尿病についてです!
今や6人に1人が「糖尿病予備軍」と言われていますが、糖尿病は一度なってしまうと治らないと言われ、薬や注射でコントロールしていくしかありません。
【糖尿病ってどんな病気!?】
糖尿病とは血糖値が慢性的に高くなる病気のことで、私達は食事をする度に血糖値が上がります。
血糖値が上がるとすい臓からインスリンと言うホルモンが分泌され血糖値が上がりすぎない様にコントロールされ、肝臓や筋肉ではブドウ糖をグリコーゲンと言うエネルギー源へ、脂肪組織では脂肪に変換されるため食事をしても血糖値が一定に保たれます。
しかし、インスリンの分泌が少なったり、インスリンの効きが悪くなると高血糖状態が続いて糖尿病になってしまいます。
高血糖が長く続くと血液中に存在するブドウ糖が血管を傷つけ全身に様々な障害を与えます。
【糖尿病の原因と症状】
インスリンの分泌、働きを悪くしてしまう事
で血液中に存在するブドウ糖の量が増え血管を傷つけて、全身に様々な障害を与えていきます。
インスリンの働きに障害を与える原因はとして、高脂肪、高カロリーの食事が多い、食物繊維が不足している等の食生活が乱れている方、運動不足、ストレス、睡眠不足、喫煙習慣等と言われています。
糖尿病の初期段階では自覚症状がなく、健康診断や人間ドックで発見される事が多いと言われています。
しばらくすると口の渇き、倦怠感、尿の量が増加、体重減少といった症状が現れ、結果的に腎臓、目、末梢神経障害といった糖尿病三大合併症が現れ、人工透析や手脚が壊死して切断するといった日常生活に大きく支障を生んでしまうのです。
また糖尿病は血流が悪くなる事から脳卒中や心筋梗塞などの病気のリスクが高くなり、感染症にも罹りやすくなるため高齢者では肺炎や尿路感染症などの病気が、重症化して死に至るケースも少なくありません。
いかがでしたか?
糖尿病の恐ろしさを少しでも分かって頂けたら幸いです。
次回は糖尿病ねならない様に、どうしたら良いか。をお伝えできたらと思います。
* Medical Note参照
口腔細菌と大腸がんとの関係
2024年9月19日
皆さん、こんにちは!
9月も後半なのに連日の猛暑…暦では初秋と言うことで、一昨日は中秋の名月という事でしたが、皆さんはご覧になりましたか?
私は月明かりがとても綺麗だったのでベランダで娘と鑑賞しました!
早く秋らしい季節になって欲しいと願うばかりです。
さて、今日は「口腔細菌と大腸がんとの関係」についてです。
今や口腔細菌が脳血管疾患、心疾患、がんや認知症…様々な病気との関連性が言われていますが、以前、「ピロリ菌と胃がん」の関連性についてお伝えしました。
また大腸がんは日本人男女共に上位にくるほど罹患率が高いがんです。
今は2人に1人ががんに罹患し、3人に1人はがんで亡くなると言われています。
【「フソバクテリウム.ヌクレアタム(F.n菌)と大腸がん」の関係】
F.n菌は口腔の常在細菌の一種で食べ物と一緒に腸へ運ばれていきます。
通常の健康な方の糞便にも数%は居るとされていますが、大腸がんに罹患すると約50%近いF.n菌が発見されるそうです。
それほど、私たちに身近な細菌です。
【大腸がん予防は、ズバリ!フロスを通すこと】
では、そのF.n菌は口腔内のどこに潜んでいるのでしょうか。
それは「歯と歯の間」です!
よく患者様から、フロスを毎日通しているか確認をすると、物がつまった時に通す、フロスは毎日は通さず数日に1回、時間がある時に…と言われる事が多いですが、歯ブラシでは中々取り除けない歯と歯の間に潜んでいるのがF.n菌です。
今は色んなセルフケア商品がありますが、昔から言われ今も変わらないのが、歯磨きで口腔内でキレイにし細菌数を減らすこと。。。
1日1回は必ずフロスを通すようにしましょう!
いかがでしたか?
虫歯や歯周病を防ぐためにもフロッシングは大切ですが、大腸がん予防に繋がるならば通さない理由はありませんよね!
そもそも歯磨きとは、歯ブラシだけじゃなく、タフトブラシやフロス、歯間ブラシといった補助具が必要です!
皆さんも今一度ご自身のセルフケアを見直し、定期的に歯科衛生士によるプロケアを受けましょう!!
世界の予防歯科
2024年9月11日
皆さん、こんにちは!
朝晩はだいぶ過ごしやすくなって来ましたが、まだまだ日中は暑いですね!
今年はオリンピックイヤーでした。
今回のオリンピック&パラリンピックも前回の東京大会よりもメダル獲得数を上回ったそうですが、一国民として選手の皆さんの頑張る姿を観て元気と勇気をたくさん頂きました。
選手の皆さん、本当にお疲れ様でした♪
今日はオリンピックに因んで…世界の予防歯科についてお伝えしたいと思います!
【予防歯科と言えばスウェーデン!】
かつてスウェーデンでは、多くの国民が虫歯や歯周病で歯を失っていた時代がありました。
そこで、1970年に国家戦略として「虫歯と歯周病の予防」が行われました。この予防歯科の基盤を作ったのがイエテボリ大学のペール アクセルソン教授です。予防の父とも言われ、現在の予防歯科が確立しました。
では何故、スウェーデンと日本では受診率について差があるのか…
それは、予防についての考え方でした。
スウェーデンも日本と同じ様に歯科保健制度がありますが、スウェーデンでは虫歯や歯周病にならないように予防する段階から適応されていますが、日本では虫歯や歯周病が発症されないと適応になりませんでした。
しかし、2022年から日本でも予防するための受診が適応となりました。
【世界と日本の受診率の差】
予防歯科が進んでいるスウェーデンでは歯科定期健診の受診率は90%、子供においては100%だそうです。
次いで、北欧やアメリカでは80%とされ、日本の受診率は50%と言われています。
今から20年前は20-30%だと言われていた時代から比べれば上がっては来ましたが、諸外国と比較すると、まだまだだな…と感じます。
今やお口の中から全身の病気へ繋がると言われています。少しでも受診率が上がりスウェーデンのような「予防」が確立され、健康寿命が伸びてくれる事を祈るばかりです。
いかがでしたか?
シノハラ歯科では「健康寿命の延伸」を医院の理念の1つと捉え、歯科定期検診を歯科医師4名、歯科衛生士5名で行っております。
人それぞれお口の環境も違います。
その方のリスクやそれにあったセルフケアの仕方をお伝え致します。
是非、歯科定期検診を受けたことがない、最近、歯科にかかってない方…ご連絡をお待ちしております♪
9/1は防災の日
2024年9月1日
9月1日は防災の日
〜防災グッズに歯ブラシを〜
皆さん、おはようございます!
今日9/1は防災の日です。
今年も能登地震や南海トラフ地震注意喚起、災害級の雨や台風による被害…どうしても自然災害は防ぎたくても難しいもの。
阪神淡路大震災や東日本大震災といった大災害により防災グッズや備蓄品を用意しているご家庭も多いかと思いますが、期限が切れていないか。また忘れてはならないのが、歯ブラシです!
今日は何故、防災グッズに歯ブラシやオーラルケアグッズが必要なのかお伝えしたいと思います。
【オーラルケアグッズが必要な理由】
避難所では様々な制限があり、ストレスや睡眠不足から体調を壊し、持病が悪化したりしやすくなります。
また、食事も菓子パンや日持ちがしやすい食べ物なりがちのため、栄養不足にもなりがちです。そうなれば、虫歯や歯周病にもなりやすくなります。
ある研究で、歯肉炎はどれくらいで起こるのか!?を調べたデータでは、どんなに歯肉炎がないキレイな方でも3日磨かなければ歯肉炎になると結果が出たそうです。
「歯肉炎」は歯肉に炎症が起こることですが、炎症が起きている=歯肉が傷ついているので、血管内に細菌を入れてしまいます。
そうすると血管を伝って各臓器に悪影響を起こしてしまうからです。
【どんなオーラルケアグッズがある!?】
お水が少ない環境下で、いつものような歯磨きはできないと思います。
歯磨き用の水、15~30ccの水が確保できれば濯ぐ事が可能ですが、それが難しい場合の対応策をお伝えします。
◉歯ブラシ+洗口液(液体歯磨き)
小瓶に洗口液や液体歯磨きがあれば、最後の濯ぎとしてできる上、薬効効果が得られます。
◉歯磨き+ウェットシート
濯げない場合はウェットティッシュ(アルコールが入ってない方がよい)で磨いた場所を拭う。
◉唾液腺のマッサージをする
唾液にはお口の中を自浄作用(洗い流す)抗菌作用、潤滑作用(潤してくれる)、再石灰化作用等があります。
唾液腺のマッサージと合わせて、舌回しも行えばより唾液腺が刺激されより唾液も出ます。
いかがでしたか?
普段から防災対策を行なっている方も多くいらっしゃるかと思いますが、歯ブラシだけは共有することはできません。
防災グッズだけでなく、備蓄品の中にも歯ブラシは必ず、他に準備できれば洗口液、ウェットシートも等も準備しておきましょう!